[ 科学技術・大学 ]

表層雪崩の予測手法、防災科研が開発 太平洋側地域に対応

(2017/9/14 05:00)

防災科学技術研究所(防災科研)雪氷防災研究部門の中村一樹主任研究員らは、関東地方など太平洋側の地域で発生する表層雪崩(用語参照)を予測するプログラムを開発した。低気圧による降雪で発生する表層雪崩の予測手法は初めて。これまでは、冬型の気圧配置で日本海側に降る雪で発生する表層雪崩の予測手法しかなかった。人命を奪う事故をはじめ、雪が道路や線路をふさぐといった災害予測に役立てれば、事故の回避や経済損失を減らせる可能性がある。

開発したプログラムは、日本を5キロメートルごとの格子に分けて表層雪崩の危険性を予測。(1)気温が0度C以下(2)低気圧性の乾いた雪が降っている(3)上空で東から西へ風が吹いている(4)新雪が約30センチメートル以上積もっている(5)地面の傾斜が30度以上―といった条件に全て合致すると、表層雪崩の危険性が高いと判断する。

気温が0度C以上の場合は、雪が溶けて雪粒同士の結合力...

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(2017/9/14 05:00)

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