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[ エレクトロニクス ]
(2017/9/20 05:00)
富士キメラ総研(東京都中央区、田中一志社長、03・3664・5839)は19日、2022年の有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレーの世界市場が16年比約3倍の4兆6140億円となる予測を発表した。テレビ向けの大型パネルが大きく伸びるほか、中小型ではスマートフォンに加えスマートウオッチや車載パネルでの採用が広がる見通しだ。
市場別では22年に大型有機ELパネルが16年比4・7倍の7617億円に、中小型は同年比2・8倍の3兆8523億円になると予測した。
大型では生産歩留まり改善や低コスト化が進み、高価格帯テレビでの採用が増加。18年以降はインクジェット方式の有機ELパネルの量産化も見込まれ、市場拡大を後押しする。参入メーカーの増加もあり17年以降の拡大が見込まれ、有機ELテレビの出荷台数は22年に16年比12・9倍の1100万台となる見通し。
中小型でもスマホへの有機EL採用が進み、高価格帯での主力になるとみられる。19年には液晶が2兆4355億円、有機ELが2兆5907億円と構成比が逆転する見通しだ。ディスプレー全体では、22年の市場は16年比21・8%増の13兆4436億円と予測する。
(2017/9/20 05:00)