[ 化学・金属・繊維 ]

東レ、燃料電池車の水素タンク素材 18年初から海外生産

(2017/9/22 05:00)

  • 東レは高圧水素タンク用炭素繊維を供給している(トヨタのFCVのカットモデル)

東レは韓国と米国で、燃料電池車(FCV)に搭載する高圧水素タンク用の高強度炭素繊維を生産する。韓国では既存ラインの設備を改修し、2018年初頭に稼働する。米国では早ければ18年中にも設備投資に着手する。一連の投資額は約10億円。全体の年産能力は18年初に現在比約2倍、米国の増強後は同約4倍の5500トン規模になる見通し。強みの高強度炭素繊維を伸ばし、需要拡大に対応しつつ苦戦する一般産業向けを補う。

東レは現在、高圧水素タンク専用の高強度炭素繊維「T720S」を愛媛工場(愛媛県松前町)で生産し、トヨタ自動車のFCV「MIRAI(ミライ)」などに供給する。生産能力は年1500トン規模とみられ、工場の操業度は高い。

まず韓国工場(ソウル市)に2系列ある産業用炭素繊維「T700S」の生産ラインのうち1系列で、原料繊維の巻き取り設備などを改修し、T720S...

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(2017/9/22 05:00)

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