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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/9/27 05:00)
【名古屋】米ジェンテックスは自動車のルームミラーと映像表示装置を組み合わせた「フルディスプレーミラー」(FDM)で日系自動車メーカーへの攻勢を強める。既に米欧メーカーに多く採用され、このほど日本でSUBARU(スバル)とトヨタ自動車に採用が決まった。同社はコネクテッドカー(つながる車)の登場などでミラーに多くの情報表示機能が必要になるとみて、次世代製品の開発を加速する。
FDMは後方カメラの映像をルームミラーに表示し、緊急時などは通常の鏡に切り替えられる。内製するカメラやモニター技術などにより、通常のルームミラー以上の視界と視認性を確保する。
このほどスバルのスポーツワゴン「レヴォーグ」とトヨタの高級車ブランド「レクサス」の旗艦セダン「LS」にFDMが採用された。2020年をめどに、既存製品も含むディスプレーミラーの年産台数を従来比3倍超の500万台に引き上げる考えだ。
既にカーナビの進路情報などを表示できる第2世代の開発も進めている。日本法人のジェンテックス・ジャパン(名古屋市東区)の西嶋一彦社長は「ルームミラーは常に運転手の視界に入る“一等地”。情報表示機器としての機能が強まる」と話す。今後はFDMに左右のドアミラーの映像も組み込んだ「カメラモニタリングシステム」(CMS)の提案も強化する。
ジェンテックスは車用ミラー大手。日系メーカー向けの事業を拡大しており、10月1日には群馬県太田市にスバル向けの量産対応や技術支援などに対応する拠点を設置する。タイにも同時期に駐在員事務所を設ける考え。
(2017/9/27 05:00)
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