[ ICT ]
(2017/10/5 11:00)
(ブルームバーグ)米グーグルは4日、サンフランシスコでの製品発表イベントで、スマートフォンの新モデルやスピーカー、ノート型パソコンなど新たな家電商品を披露した。中でも聴衆を驚かせたのが小型カメラの「グーグル・クリップス」だった。自動的に被写体を認識し、決定的な瞬間を判断して撮影する同製品は、周囲に知られずに動作することからプライバシー問題を引き起こした「グーグル・グラス」と重なる部分がある。
クリップスは価格249ドル(約2万8000円)の小型軽量カメラで、同社のスマートフォン「ピクセル」シリーズに接続できる。背面に装着されているクリップでテーブルや椅子に固定し、自動と手動の撮影が可能。撮影データはアプリ「グーグル・フォト」ないしデバイス内に保存できる。グーグルによれば、クリップスは人工知能(AI)の一種である機械学習を使って、ユーザーにとって重要な被写体を自動的に認識し撮影する。
被写体に知られることなく撮影できるとして批判された眼鏡型端末「グーグル・グラス」と共通点があるものの、グーグルのプロダクトマネジャー、ジャストン・ペイン氏は同イベントの壇上で、「見掛けはカメラらしくしており、撮影を知らせるライトもある。従って、このデバイスが何をするか、誰もが分かる」と説明した。
アクションカメラを手掛ける米ゴープロの株価は下落。米株式市場の4日終値は6.3%安の10.39ドルとなった。競合製品となるクリップスの発表が嫌気された。アクションカメラは主にアウトドアスポーツ中の撮影に利用される。
(2017/10/5 11:00)