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[ 科学技術・大学 ]
(2017/10/16 05:00)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、12月後半にも国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で遺伝子改変を施したマウスの飼育実験を始める。宇宙の微小重力環境でマウスを飼育後に地球へ戻し、遺伝子レベルの変化を調べる。遺伝子改変マウスを宇宙で飼育するのは世界初。宇宙では微小重力や放射線などにさらされる。骨粗しょう症や発がん抑制などの対策に貢献できる。
奥村直樹理事長が定例会見で明らかにした。ISSでのマウスの飼育実験は今回で3回目。12月中旬にもISSに向かう金井宣茂宇宙飛行士の滞在期間中に実験する予定。ISSでの実験担当者は決まっていないが、奥村理事長は「(できれば)金井宇宙飛行士が担当してほしい」と期待した。
地上からは12匹のマウスをISSに打ち上げる。実験の代表研究者は東北大学の山本雅之教授。1回目のISSでのマウスの飼育は、16年にISSに長期滞在した大西卓哉宇宙飛行士が担当。地上に戻したマウスの精子から子どもマウスが産まれている(写真)。
(2017/10/16 05:00)
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