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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/10/17 13:00)
(ブルームバーグ)欧州の航空機メーカー、エアバスはカナダの同業ボンバルディアの単通路ジェット機「Cシリーズ」事業の持ち分の過半数を取得することで合意した。売れ行きが低迷する同事業を活性化し、世界の航空機販売を巡る米ボーイングとの競争で新たな局面展開を目指す。
エアバスはCシリーズ事業を運営するボンバルディアとケベック州の合弁会社Cシリーズ・エアクラフト・リミテッド・パートナーシップ(CSALP)の持ち分50.01%を取得する。同事業を巡る20億ドル(約2240億円)余りのコスト超過で、ボンバルディアは資金不足に陥っていた。取引完了時点でいずれの企業からも合弁への新たな出資はなく、CSALPが債務を引き継ぐこともない。
16日の両社の発表資料によると、エアバスは米国の顧客に対応するためアラバマ州モービルの自社工場にCシリーズの新たな最終組み立てラインを設ける。両社は「今回の合意はエアバスの世界的なリーチと規模をボンバルディアの最新鋭ジェット機ファミリーに結び付けるものだ」と指摘した。
取引完了は来年7-12月(下期)の見込み。その後のボンバルディアの持ち分は約31%、コスト超過と遅延を受けて同事業に10億ドルを投じていたケベック州は約19%となる。
(2017/10/17 13:00)