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[ エレクトロニクス ]
(2017/10/24 05:00)
東京エレクトロンと米スピン・トランスファー・テクノロジーズ(STT)は、電源を切ってもデータが消えない不揮発性メモリー「MRAM」の開発に向けた協業契約を結んだ。東京エレクトロンが持つMRAM向け成膜装置と、メモリーの低消費電力化につながるSTTの技術を組み合わせる。既存製品よりも40―50%小型化したメモリーの開発につなげる。
MRAMは、一般的なメモリーに比べて書き込み速度が速く、劣化しにくいといった利点がある。そのため、従来のメモリーを代替する次世代のメモリーとして期待されている。
両社は今後、メモリーの低消費電力化に関する実証実験などを行う。また揮発性メモリー「SRAM」が持つ課題の克服も目指す。SRAMはMRAMに比べてコストや消費電力が大きく、揮発性があるといった課題がある。
STTはメモリー技術を開発するスタートアップ企業。米国の投資会社であるアライド・マインズと、米ニューヨーク大学が2011年に設立した。
(2017/10/24 05:00)