[ ロボット ]
(2017/11/10 05:00)
トピー工業と竹中工務店、岡谷鋼機は、建設現場向けの搬送支援ロボット「クローラーTO(トゥ)=写真」を共同開発した。スマートフォンなどからWi―Fi(ワイファイ)通信で操作して、重い資材を運ぶ。建設作業所での搬送作業の負荷軽減と省力化が図れる。2018年2月にもレンタルと販売を始める予定。
クローラーTOは、トピー工業が開発したクローラー機構「オムニクローラー」を採用。前後方向のクローラーベルトに左右方向の回転機構を組み込み、狭い場所でも方向転換でき、全方向へ進める。資材を積んだ台車の下にクローラーTOを潜り込ませ、リフターで持ち上げて運ぶ。サイズは幅54センチ×長さ92センチ×高さ24・6センチメートル。時速3キロメートルで動く。積載量は500キログラムで、25ミリメートルまでの段差を乗り越えられる。稼働時間は2―4時間。
荷さばきスペースの狭い建設現場では、資材を積んだ台車を作業員がエレベーターに押し込んで運ぶことが多いという。台車が重いため、搬送作業は時間のかかる重労働だった。
(2017/11/10 05:00)