[ ロボット ]
(2017/11/10 05:00)
【名古屋】旭サナック(愛知県尾張旭市、間宮幹雄社長、0561・53・1212)は、塗装ロボットがベテランの作業を簡単に再現できるティーチング支援システムを開発した。ベテランの塗装作業をカメラ撮影し、スプレーガンの軌跡をデータ化して塗装ロボットに送る。通常1―2時間かかる動作プログラム作成が2―3分間で済み、すぐに塗装作業を開始できる。塗装ロボットの導入提案活動強化につなげる。
ベテランが専用のスプレーガンで塗装する位置や動き、ガンのオンオフを4台のカメラで撮影・測定し、データ化する。パソコンで動作プログラムに変換し、塗装ロボットに転送するまでを数分間でできる。
塗装ロボの導入では、作業を覚え込ませるティーチングに時間がかかることが課題だった。塗装対象が増えるほど、動作プログラムの作成時間の短縮効果は大きい。10種類ある場合、約20時間短縮できるという。ベテランが退職する前に、ノウハウをデータ化して残せる利点もある。
旭サナックは塗装機械と圧造機械の2事業を展開。塗装機械ではスプレーガンの製造・販売や、ガンを組み込んだ塗装ロボットの導入支援を手がける。今回のシステムは安川電機製と川崎重工業製のロボットと、自社製スプレーガンの組み合わせに適用できる。
(2017/11/10 05:00)