[ 金融・商況 ]
(2017/11/11 05:00)
りそなホールディングス(HD)が10日発表した2017年4―9月期連結決算の当期利益は前年同期比2・9%減の940億円、実質業務純益は同10・5%減の1002億円だった。手数料収益は横ばいだったが、マイナス金利の影響による預貸金利益の減少が足を引っ張った。債券の売買に伴う利益が減ったことも響いた。
手数料収益は保険、不動産の減少を法人ソリューション部門などで補って前年水準を維持したが、マイナス金利により預貸金利回りが低下、資金利益が減った。1年前はマイナス金利導入直後で国債の売買で利益を上げていたが、それが剥落したことも影響した。
東和浩社長は同日の会見で、マイナス金利の影響について「利回りの低下幅が少しマイルドになってきた」との認識を示した一方で、「低金利の情勢は変わらないだろうから、貸し出しに付加価値をつけて金利を維持・向上することが重要だ」と話した。
18年3月期通期の当期利益見通しはグループ保証子会社再編に伴う影響で、前期比2・2%増の1650億円(期初見通し比150億円増)と上方修正した。
(2017/11/11 05:00)