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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/13 11:30)
南極観測船(海上自衛隊砕氷艦)「しらせ」(宮崎好司艦長、乗員約180人)が12日、東京・晴海から出航した。第59次観測隊(土井浩一郎隊長)の大半は28日にオーストラリアでしらせに乗船する。2007年に南極大陸内陸のドームふじ基地で氷床を掘削し、採取した約72万年前の氷より古い氷の入手を目指し、新たな掘削地点を調査、選定する予定。
ドームふじでは深さ3035メートルまで掘削した。欧州隊は04年に約80万年前の氷を採取しており、世界記録更新も狙う。氷の分析で過去の気候変動の解明が進み、将来の温暖化予測に役立つと期待される。59次隊では大気・海洋観測、ペンギンなどの生物調査にも引き続き取り組む。
しらせは12月21日に南極・昭和基地沖に到着し、1000トン近い物資の輸送を開始。来年2月半ばに出発し、4月11日に帰国する。
(2017/11/13 11:30)