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(2017/11/14 05:00)
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■解説:【電子版】ブロードコム、クアルコムに12兆円で買収提案 敵対的買収も覚悟(11/7)
東芝メモリの有力売却先として一時名前の挙がったブロードコム。今度はその時の5倍以上にも上る巨額の買収提案で、同社としては文字通り勝負に出た格好だ。ただ、クアルコムの取締役会では全会一致で買収拒否を決定したと13日に発表。同社の価値を過小評価しているとして、株主にも買収提案に乗らないよう訴えた。
クアルコムはCDMA方式の携帯電話を実用化することでモバイル分野での確固たる地位を築き、半導体メーカーとしては無線通信チップのほか、ほとんどのスマートフォンにマイクロプロセッサーを供給している。
だが、最近はプロセッサー分野で台湾メディアテックなどが台頭してきているほか、中国ファーウェイのように内製化するところまで出現。さらに今年に入ってからのアップルとの訴訟合戦で株価が下落し、盤石と見られていた経営にもほころびが見えてきた。
ブロードコムの買収提案はそうした間隙を突いたわけだが、同社のホック・タンCEOにとってクアルコム取締役会の買収拒否は想定の範囲内でもあり、これで引き下がるとは思えない。敵対的買収に向けクアルコムに経営陣を送り込むための委任状争奪戦や、買収金額引き上げなど、あらゆる手を使ってくるものと思われる。半導体業界に地殻変動が起きそうな案件だけに、動向から目が離せない。
(2017/11/14 05:00)