[ その他 ]
(2017/11/21 05:00)
■アクセスランキング・ベスト10(11/13〜11/19)
1位 【電子版】11光年先、地球に似た惑星−国際チーム発見 太陽系に接近中
2位 コンテナ型仮想化技術、本格稼働−大手IT、「ドッカー」採用
3位 【電子版】ランボルギーニ、次世代の電動スーパーカー披露 MITと協力
4位 【電子版】ヤマト運輸、年末夜間の時給2000円 横浜や愛知で
7位 深層断面/「iPS細胞」誕生10年 見えてきた「夢の治療法」
9位 JAL、旅客基幹システムを69年以来の大刷新−クラウド移行・大量データ活用
10位 古い機械もIoT化 FAプロダクツ、センサーツール開発
▪️解説:深層断面/「iPS細胞」誕生10年 見えてきた「夢の治療法」(11/15)
ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)の樹立から10年。再生医療など臨床応用に向けた研究が急ピッチで進められている。日本で生み出された生命科学関連の基礎技術でもあり、欧米により多く蓄積されているES細胞(胚性幹細胞)の知見や、昨今のゲノム編集の技術も組み合わせながら、新たな発見や治療法の研究が進むよう期待したい。
一方で、研究予算がiPS細胞に集中する弊害も一部で指摘されている。一点集中でほかの萌芽的な研究に広く研究費が回らないと、新しい次のイノベーションが生まれにくくなる。本来、何が当たるか分からないからイノベーションなのであって、当初iPS細胞もそうだったように、基礎研究の予算申請の段階で大きな成果を予測するのは難しい。研究者の国籍や所属組織だけでなく、研究テーマの多様性を確保してこそ、新たな発見につながる。
(2017/11/21 05:00)