[ 機械 ]
(2017/11/15 05:00)
【北九州】松本工業(北九州市小倉北区、松本茂樹社長、093・923・0388)は、無電源ベルトコンベヤーシステムを開発した。プレス機械の上下動を利用してコンベヤーを作動させ、部品やスクラップを安全に排出する仕組み。生産現場ではエアブローが主流だが、電気を使わずに細かな端材も飛散しない。環境に配慮した製品としてプレスや食品工場などに広く販売する。
松本工業が開発した「ピクシーコンベア」は、プレス機械の上下動を回転運動に変換する本体ユニットと専用コンベヤー、連結するフレキシブルシャフトで構成。
本体ユニットは回転力を直線の動きに変換する歯車のラックアンドピニオンとワンウエイクラッチを組み合わせ、ギア比を変えることで動作距離を増幅させる。
また、金型内の狭い空間に対応するよう10ミリメートルの極薄コンベヤー採用で取り付けの自由度を広げた。複数のコンベヤーの連結動作も可能。松本伸介常務は「無電源のためエアブローなどと比べて年間40万円以上電気代を節約できる。製造現場の作業環境改善にも貢献できる自信作」としている。
価格は1システム約12万円から。すでに試験販売しており、2018年2月にFA(工場自動化)部品販売のミスミ(東京都文京区)を通じて発売する。
プレス工場では製造工程で大量のスクラップが発生する。多くは手作業で排出、またはエアブローや振動を利用して処理するが、電気代、騒音、油汚れなど課題が多い。
(2017/11/15 05:00)
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