- トップ
- 科学技術・大学ニュース
- 記事詳細
[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/16 05:00)
【名古屋】名古屋市立大学大学院医学研究科の道川誠教授らは、歯周病によってアルツハイマー病や認知機能障害が悪化することを突き止めた。歯周病による慢性炎症が脳内に及び、アルツハイマー病原因分子のレベルが上昇。記憶学習能力が低下したとみられる。歯周病の治療や口腔(こうくう)のケアがアルツハイマー病の予防や進行抑止につながる可能性がある。
研究グループは、アルツハイマー病のマウスに歯周病菌を感染させて経過を見た。その結果、アルツハイマー病原因分子であるたんぱく質「アミロイドβ」の脳内レベルと脳内炎症分子が高まり、認知症が悪化したという。
現在歯周病治療や口腔ケアによる認知症患者への臨床介入試験で人間への効果を検証している。
研究成果は英科学誌エイジングと疾病メカニズム電子版に掲載された。
(2017/11/16 05:00)
科学技術・大学のニュース一覧
- 画素一つ単位で被写体識別 慶大が技術、新アルゴリズム採用(17/11/16)
- 有機物含む試料、非破壊で分析 阪大など、ミュー粒子連続ビーム使い成功(17/11/16)
- 技術で未来拓く・産総研の挑戦(6)ジョセフソン効果−量子現象をより身近に(17/11/16)
- ベンチャー企業のスパコン「暁光」、ランキングで国内1位(17/11/16)
- 材料の界面構造、計算1秒 東大、AIの「転移学習」活用(17/11/16)
- がん遺伝子変異、短時間で解析 東大が手法(17/11/16)
- アルツハイマー病など、歯周病が悪化促す−名古屋市立大が解明(17/11/16)
- 経営ひと言/近畿大学・塩崎均学長「固定観念壊す」(17/11/16)