【電子版】福島第1原発、3号機建屋上部を公開 来秋にプール燃料搬出へ

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  東京電力福島第1原発3号機の建屋上部に設置された燃料取り出し用クレーン（手前）と燃料取扱機（奥）（21日午後、代表撮影）

　経済産業省は21日、東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋上部を公開した。東電は使用済み燃料プールに保管されている核燃料の取り出しに向け、燃料取扱機やクレーンを設置。建屋上部を覆うかまぼこ型カバーも来年3月までに完成させ、来年秋の燃料取り出し開始を目指す。

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  東京電力福島第1原発で、3号機原子炉建屋の上部にある使用済み燃料プール（21日午後、代表撮影）

　カバーと重さ90トンのクレーンは、燃料プールがある建屋5階の床面から7メートル上に構築された作業床に据え付けられた。作業床からは落下防止用のネット越しに、燃料プールの水面が見えた。

　プール内の核燃料は、取扱機で水から出さずに専用容器に収納。密閉した容器をクレーンで降ろし、別の建物にある共用プールに運ぶ。作業中の建屋上部は無人とし、免震重要棟から取扱機やクレーンを遠隔操作する。（時事）