[ 機械 ]
(2017/11/24 05:00)
製造業向けのIoT(モノのインターネット)をテーマに、2018年前半に国際電気標準会議(IEC)に「システム委員会(SyC)」が設置される見通しとなった。これにより、スマートマニュファクチャリング(次世代モノづくり)の国際標準化に向けた議論が本格化する。日本は官民組織のロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)が中心となり、標準化につながる将来像や参照モデルなどの国際的な議論を促す構えだ。
SyC設置に向けたIEC内での投票が、18年1月に完了する予定。日本側の関係者によると、現段階では「反対するところがない」ため、18年3―6月ごろにSyCが始動する公算が大きい。
実現すれば、スマートマニュファクチャリングが国際標準化のテーマとして正式に認められることになる。機械同士の接続など、個別の製造業向けIoT技術については、既に国際規格が検討されているが、SyC設置によりサプライチェーンや製品ライフサイクルの概念も含めた複雑なIoTシステムの標準化が議論の対象になる。
SyC傘下には、用語定義や将来像(ユースケース)、関連標準の整理、参照モデルといった横断的課題を検討するため複数の作業部会(WG)が設置される見通し。日本は特にIoT化で目指すべき将来像と、システム全体の構造を図式化する参照モデルの領域で、議論が進むよう働きかける。SyC設置を検討してきたIECのシステム評価グループ(SEG)には、日本からRRIメンバーが参加している。この流れで、RRIはSyCの国内審議団体になるべく、関連業界団体と連携して準備を進めている。
(2017/11/24 05:00)
総合2のニュース一覧
- 製造業IoT、国際標準化議論が本格化 IECにシステム委設置へ(17/11/24)
- 自動操舵の国際基準、国内採用 国交省が「レベル2」普及後押し(17/11/24)
- 中国「市場原理を重視」 財界訪中団と発展改革委、一帯一路など議論(17/11/24)
- 学校・職場の受動喫煙リスク、家庭より高い傾向−東北大など(17/11/24)
- タカタなど5社、価格カルテルで制裁金45億円(17/11/24)
- 「2017防災産業展 in 仙台」、26・27日に開催 産学官連携で最新技術発信(17/11/24)
- 日本発「繊維状活性炭の試験方法」、国際規格として正式発行(17/11/24)
- 高齢者の足ケア、医師法抵触せず−経産省(17/11/24)
- 中災防、新任衛生管理者実務研修 名古屋で来年2月開催(17/11/24)
- 九電、玄海原発3号機 来年2月以降に再稼働調整(17/11/24)
- FRB、来月利上げ視野 資産価格急落に警戒感(17/11/24)
- 企業信用情報/22日(17/11/24)