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[ 商社・流通・サービス ]
(2017/11/26 14:00)
一晩で12m、123回繰り返し完了までに3年
JR東海は25日未明、品川駅で進めているリニア中央新幹線の工事を報道機関に公開した。地下約40メートルのリニア駅新設に備えた工事の一環で、東海道新幹線のレールの支えを現在のまくらぎとバラスト(砕石)から、鉄製の桁に替えた。一晩で進めたのは12.4メートルで、上下2本ずつの計約1550メートルを終わらせるのに3年かかるという。
リニア品川駅は、東海道新幹線品川駅の下に土を掘ってつくった空間に建設する。土がなくなると新幹線のレールを十分に支えられなくなるため、支えを鉄製の桁に替えることにし、今年5月から入れ替えに着手していた。
この日は午前0時すぎから、約100人の作業員が工事を開始。レールを切断していったん撤去した後、ショベルカーも用いて木製やコンクリート製のまくらぎ、バラストの順に取り除いた。
まくらぎとバラストの代わりにレールを支える鉄桁は長さ12.4メートル、重さ約26トン。これをドイツ製の大型鉄道クレーンが運び入れて埋め込み、最後にレールを戻した。
新幹線を止めるわけにはいかず、作業できるのは終電から始発の間に限られる。実質的には4時間半しか確保できないこともあり、一晩で進められる作業は12メートル余りにとどまり、全部で123回繰り返すという。(時事)
(2017/11/26 14:00)