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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/12/1 20:00)
三菱マテリアルの子会社の三菱電線工業(東京)は1日、村田博昭社長(60)が同日付で退任し、後任に三菱マテの高柳喜弘執行役員(54)が就いたと発表した。製品データ改ざんの責任を取った形で、事実上の更迭人事とみられる。神戸製鋼所から始まった一連の品質不正で経営トップの退任は初めて。村田氏は取締役にはとどまる。
村田氏は今年3月にデータ改ざんの報告を受けながら、10月まで品質基準に満たない「不適合品」の出荷を続けていたことを認めていた。
三菱マテは同日、電線を含む子会社3社で起きた改ざん問題の原因究明と再発防止策の策定に向け、社外取締役を中心とする特別調査委員会を設置した。10月末に小野直樹副社長をトップとする対策本部を設置したが、外部からの視点で問題を調査する必要があると判断した。グループ全体の品質管理を強化するため、「品質管理部」も同日付で新設した。
特別調査委のメンバーは、元フェラガモ・ジャパン社長の得能摩利子氏、元財務官の渡辺博史氏の社外取締役2人と、日本能率協会常務理事で品質問題に詳しい武中和昭氏ら。社外取締役から委員長を選ぶ予定。(時事)
(2017/12/1 20:00)