[ ICT ]
(2017/12/5 14:30)
(ブルームバーグ)米アマゾン・ドット・コムはオーストラリアに本格的に参入し、膨大な商品を揃えた上で一部地域での即日配送を実施して、成長する同国オンライン市場でのシェア獲得を狙う。
5日の発表文によると、アマゾンは家電や衣料品、スポーツ用品など20余りのカテゴリーにわたる商品を提供し、一部の注文は無料で配送する。
豪州での事業展開はそれほど楽なものではない。国土は広大だが人口はわずか2400万人。人口の集中する都市間の距離は遠い所では4000キロメートルにも及び、配送コストを押し上げる。それでも、同国の家計の10世帯のうち9世帯が既にオンラインでつながっており、調査会社IBISワールドによれば、ネットショッピングの市場規模は2022年までに314億豪ドル(約2兆7000億円)相当に拡大すると予想されている。現在は約200億豪ドル相当。
アマゾンは13年から豪州で電子書籍の販売を行っており、幅広い商品の販売は世界の主要市場で13番目となる。メルボルン郊外に倉庫を備え、シドニーとメルボルン、パース、ブリスベーン、キャンベラに事務所を置く。同国のカントリーマネジャー、ロッコ・ブルーニガー氏は同社が将来「豪州で数千の新たな雇用を生み出し、数億ドルの投資を行う」だろうと述べた。
(2017/12/5 14:30)