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[ エレクトロニクス ]
(2017/12/7 05:00)
NECと日本電産は6日、小型コンピューターを内蔵した「インテリジェントモータ」を遠隔からリアルタイムで高精度に協調制御する技術を共同開発したと発表した。NECの無線通信技術と、日本電産のモーター間同期技術を組み合わせた。
工場や倉庫での自動搬送車を想定した実験では、周辺機器からの通信やノイズの影響で無線が不安定な環境下でも搬送効率を従来比30%改善できることを確認した。
無線通信技術については、さまざまな無線ネットワークで生じる通信遅延を予測する確率モデルを見いだした。モーターの状態を正確に予測し、先回りして制御することで、リアルタイムな遠隔制御を実現する。モーター間同期技術では複数のモーター同士で密に連携することで、高精度な同期や複数ロボットの協調制御を実現する。
今回の技術を適用することで、これまでロボット側に必要だった高価な制御用コンピューターが不要となる。これにより、例えば工場や倉庫の搬送業務において、低コストの小型自動搬送車を複数台組み合わせて協調させることで、さまざまな形状・重量の荷物が搬送可能となる。
(2017/12/7 05:00)