[ 機械 ]
(2017/12/9 05:00)
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は8日、南アフリカ共和国の電力会社エスコムの石炭火力発電所向け大型ボイラ1基の引き渡しを完了し、商業運転を始めたと発表した。1基当たりの出力が80万キロワットのボイラで、エスコムが建設する二つの発電所向けに合計12基を納める。今回で通算4基目の引き渡しとなる。
商業運転を開始したのは、MHPSの母体企業の1社である日立製作所が2007年以降に連続受注した南アフリカ最大級の石炭火力発電所向けボイラ。19年完成予定のメデュピ発電所に6基、20年完成予定のクシレ発電所に6基納入する。
今回引き渡したのはメデュピ発電所向けの3基目となる。建設工事を短縮し、商業運転の開始時期を約8カ月繰り上げた。
同プロジェクトの損失負担をめぐっては、MHPSの親会社である三菱重工と日立の意見が分かれている。両社は仲裁手続きを通じて、現在も協議を続けている。
(2017/12/9 05:00)