[ 金融・商況 ]
(2017/12/11 15:30)
(ブルームバーグ)取引所運営の米CBOEグローバル・マーケッツで10日夕方、仮想通貨ビットコインの先物取引がスタートした。取引開始後に短時間で価格は一時25%上昇し、ボラティリティー過熱を抑えるため取引は2回、停止された。当初の取引高は予想を上回ったとディーラーらが述べた。CBOEのウェブサイトはアクセスが急増し遅延と停止が発生した。CBOEは取引システムは正常に機能していると説明した。
規制された取引所での先物取引の導入はプロのトレーダーや主流の投資家によるビットコイン投資を容易にする基盤になり得るとして注目されている。ビットコイン取引はこれまで、ほとんど規制のない市場でのリスクを引き受けることに前向きな個人投資家が主導してきた。
ビットコイン先物1月限は香港時間午後0時57分(日本時間同1時57分)現在、1万7780ドル。取引開始時は1万5000ドル前後だった。出来高は約2300枚となっている。
取引停止は開始の2時間半後と4時間後に発生した。CBOEはボラティリティーを抑えるためサーキットブレーカーを設定しており、10%を超える価格変動で2分、20%を超えると5分間、取引が停止される。30%を超えると5分以上、停止される。CBOEがウェブサイトに通知を掲載した。
ブルームバーグが算出する総合価格で、ビットコインの現物の直近の価格は前週末8日遅くを4.3%上回る1万6318ドル。
CBOEに続いてCMEグループの運営する取引所でも来週に同様の先物が上場される予定。
一時1万6660ドル
(ブルームバーグ)取引所運営の米CBOEグローバル・マーケッツで10日夕方、仮想通貨ビットコインの先物取引がスタートした。
CBOEは新しく上場する先物が支持を集めるには時間を要することが一般的だとして出来高は低調になり得ると予想していたが、開始1時間で600枚近くが売買された。ブルームバーグの集計データによれば、ニューヨーク時間午後7時36分(日本時間11日午前9時36分)時点で、ビットコイン先物1月限の価格は1万5800ドルと、ビットコインのスポット価格を約3%上回る水準。ビットコインのスポット価格は1000ドル強上昇した後、上げ幅を縮小した。
先物取引の導入は主流投資家によるビットコイン投資を容易にする基盤になるか試す重要な転換点として注目されている。プロの投資家やトレーダーはこれまで、ほとんど規制のない市場で何年も売買されてきたビットコインなどの仮想通貨の購入に二の足を踏んだり、投資ルールに基づき禁じられたりしていた。それだけに、規制対象の取引所での先物取引の開始はこうした投資家やトレーダーの関心を引き付ける可能性がある。
(2017/12/11 15:30)