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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/14 20:30)
「はやぶさ2」CG 機器名称(提供:JAXA)
来年6~7月、「りゅうぐう」到着
地球と火星の間にある小惑星「りゅうぐう(竜宮)」を目指し航行中の探査機はやぶさ2について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の吉川真准教授らが14日、来年1月前半から6月前半にかけ、主エンジンの最後の長期噴射を行うと発表した。順調に進めば来年6~7月にりゅうぐうに到着する。
吉川准教授は記者会見で「打ち上げから3年間順調だったが、最後のエンジン運転が非常に重要。計画通り噴射できないと到着できないか、かなり遅れる」と話した。主エンジンはキセノンガスから分離したイオンを噴射する方式で、4基搭載中、2~3基を使う。
りゅうぐうは直径約900メートルのほぼ球形と推定されるが、正確な形は到着直前まで分からない。はやぶさ2は着陸したり、銅の塊を衝突させてクレーターを作ったりして岩石や砂利を採取するほか、小型観測装置4台を降下させる。2020年末に地球に帰還予定。
科学観測担当の渡辺誠一郎名古屋大教授は「到着後、本格的に観測を始めてから1カ月で着陸地点を選定しなくてはならず、約100人で選定訓練を行った」と話した。(時事)
(2017/12/14 20:30)