[ 地域経済 ]
(2017/12/20 16:00)
東京都の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転をめぐり、都と業界団体でつくる新市場建設協議会が20日午後開かれ、2018年10月11日に開場することを決めた。市場移転は小池百合子知事の判断で延期され、当初予定していた昨年11月7日から約2年遅れとなる。
協議会では業界側が開場日を提案。決定の前提として、豊洲の土壌汚染対策の追加工事を18年7月末までに終え、小池知事が安全宣言することを求めた。都は開場日に合意した上で、業界の要望に「きちんと対応していく」と応じた。
都と業界団体は移転時期を「18年10月中旬」とする方向で今年11月に合意。同月中に協議会を開いて開場日を決める予定だったが、業界側から都の情報提供が不十分との不満が出て先延ばしされた。しかし、移転準備期間を考慮すると、年内に開場日を決めることが望ましいとして、業界側が都に協議会の開催を求めていた。
市場移転をめぐっては、昨夏の延期表明以降、豊洲で土壌汚染対策の盛り土がなく地下空間を設けていた問題などが発覚。都は追加対策を講じた上で、豊洲に市場機能を移し、築地を再開発する方針を示していた。
追加対策工事は、入札の中止や不調が続いていたが、都は1件を随意契約に切り替え、年内の全契約締結を目指す。既に今月18日から一部本格着工しており、18年7月末までに全工事を完了させる。(時事)
(2017/12/20 16:00)