【電子版】JR東海・柘植社長「新大阪で点検してほしかった」 JR西に苦言

引き継ぎ「運行に問題なし」、撤去費用の実費請求

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  JR東海の柘植康英社長（13日撮影、時事）

　台車に亀裂が見つかった「のぞみ34号」について、JR西日本の乗務員が新大阪駅でJR東海の乗務員に引き継ぐ際、「異臭があったが運行に問題はない」と報告していたことが20日、分かった。JR東海の柘植康英社長が東京都内での記者会見で明らかにした。

　台車の亀裂はその後、名古屋駅でJR東海が点検して判明。柘植社長は「新大阪で点検してほしかった」とJR西の対応に苦言を呈した。

　柘植社長によると、引き継ぎを受けたJR東海の乗務員は京都駅通過後、異臭がしたと報告。名古屋駅で緊急点検した結果、走行不能と判断した。

　柘植社長はのぞみ34号を名古屋駅から撤去するのに掛かった費用について、「（JR西に）実費は請求する」と述べた。（時事）