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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/12/27 11:30)
NY銅先物、14年来の高値更新
26日のニューヨーク銅先物相場は約4年ぶりの高値に上昇。中国当局が銅処理工場の生産停止を指示することで、環境対策を強化した。
ニューヨーク銅先物相場は14営業日続伸と、約1年ぶりの長期上昇局面となり、2014年1月以来の高値で終了。中国最大の産銅会社、江西銅業は25日、地域の汚染水準に基づいてさらなる審査が行われる前に、少なくとも一週間生産を停止するよう当局から指示を受けた。
銅相場は年初来で31%上昇。世界経済の成長見通しが改善する中で、供給逼迫(ひっぱく)懸念が値上がりに拍車を掛けている。ゴールドマン・サックス・グループは「強い需要とコストインフレが18年に銅価格を押し上げる」と予想していると、ジェフリー・カリー氏らアナリストが19日付リポートで指摘。チリ銅委員会のリポートによると、銅需要は2034年までに約30%増加すると見込まれている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の銅先物3月限は、前営業日比1.3%高の1ポンド=3.2805ドルで終了。14営業日続伸は16年11月10日以降で最長となる。ロンドン金属取引所(LME)は祝日のため休場だった。銅生産業者株も上昇、けん引役のフリーポート・マクモランの株価終値は3.1%高。(ブルームバーグ)
(2017/12/27 11:30)