[ ロボット ]
(2018/1/4 05:00)
アトウン(奈良市、藤本弘道社長、0742・71・1878)は、住友林業などと共同開発中の林業用アシストスーツにAI(人工知能)を搭載する。足の角度、力の出し方、傾斜した地面の様子など各種センサーから得られた情報をもとに体の動きを補助するモーターをAIで最適制御。2020年をめどに林業従事者の筋力負荷を20%以上軽減(現在は17%)できる新型試作機の完成を目指す。
同アシストスーツは腰の左右と膝にそれぞれ1個ずつ配置したモーターを使い、作業者の傾斜面の歩行を支援する。
上り坂は足の振り上げと踏み込みを補助し、下り坂は膝の動きにブレーキをかけて膝の負担を軽減する。
足の裏に配置した圧力センサー、腰と膝の角度センサー、加速度センサーから作業者の姿勢や斜面の様子などを読み取る。これらの動きに合った効率的なモーターの制御方法をAIで計算する。
アトウンはパナソニック発ベンチャー企業。住友林業、森林研究・整備機構森林総合研究所、奈良先端科学技術大学院大と共同で同アシストスーツを開発中。25年の実用化を目指している。
(2018/1/4 05:00)