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[ エレクトロニクス ]
(2017/12/29 10:30)
【パリ時事】フランス検察当局が日本のプリンターメーカー大手セイコーエプソンに対して、詐欺などの容疑で11月に予備捜査を始めていたことが28日分かった。複数の地元メディアが伝えたもので、買い替えを促すために意図的に製品の寿命を短くする「計画的な老朽化」に関与した疑いが持たれている。
インクカートリッジなどを必要以上に早く交換させるため、機器を細工した可能性が取り沙汰されている。エプソンの現地法人は、仏紙ルモンドの取材に「隠すべきものは何もない。捜査には協力する」とコメントした。
今回の疑惑は、民間団体の告発で9月に発覚。この対象には、同業のキヤノンなども含まれていた。
フランスでは「計画的な老朽化」を取り締まる法律が2015年に成立。違反企業は、責任者に対する最大2年の禁錮や罰金が科せられる。エプソンが立件されれば、同法が初めて適用される事例になる可能性があるという。
(2017/12/29 10:30)