[ ICT ]
(2018/1/4 17:30)
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)をめぐる助成金詐取事件で、別の事業で約1億9000万円の余剰金返還を不正に免れたとして、東京地検特捜部は4日、詐欺容疑でスーパーコンピューター開発会社「ペジーコンピューティング」の社長、斉藤元章容疑者(49)=詐欺罪で起訴=と元事業開発部長の鈴木大介容疑者(47)=同=を再逮捕した。
逮捕容疑は2014年4月、研究費用を水増しし、約9億1600万円を計上した実績報告書をNEDOに提出。本来は返還しなければならなかった余剰金約1億9100万円の返還を免れた疑い。
斉藤容疑者らは昨年12月、別の事業で架空の外注費を計上するなどした虚偽の報告書をNEDOに提出し、助成金約4億3100万円をだまし取ったとして、詐欺罪で起訴された。関係者によると、2人は不正受給を認めているという。
ペジー社と関連会社には、国から計約100億円の助成金や融資が決定。ペジー社にはNEDOから5事業で計約35億円の助成金、斉藤容疑者が会長を務める関連会社には文部科学省所管の科学技術振興機構から60億円の無利子融資が決まっている。(時事)
(2018/1/4 17:30)