[ ICT ]
(2018/1/13 14:30)
表示方針の大転換、利用時間減少“やむを得ず”
米フェイスブックはニュースフィードに表示される内容に関して、企業やメディアの投稿よりもユーザーの友人や家族の投稿を優先させる方針を明らかにした。この大転換で、ユーザーがフェイスブックを利用する時間が減る可能性が高くなった。12日の米株式市場でフェイスブック株は急落。一時、1年余りで最大の下げを演じた。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は11日の投稿で、一般のコンテンツが「人々のつながりを強めるような個人的なコンテンツを締め出している」とのフィードバックがあったと指摘。月間20億人を超えるアクティブユーザーが、より有意義な交流につながるようなコンテンツを見つけられるようにすることが製品チームの目標だと続けた。
その上で、「こうした変更により、人々がフェイスブック上で過ごす時間は減ると見込まれ、エンゲージメント(ユーザーによる積極的な反応)の度合いを示す指標の一部は低下するだろう」としつつ、「だが、フェイスブック上で過ごす時間はもっと充実すると考えている。正しい行動をとれば、長期的にはユーザーのコミュニティーにも当社のビジネスにも良い影響があると信じる」と述べた。
12日の米株式市場でフェイスブック株は下落。一時5.5%安と、16年11月以来最大の下げとなった。
ザッカーバーグCEOは先週、2018年の抱負としてフェイスブックを「改善」する決意を表明。フェイスブックはこの1年ほど、偽ニュースやプライバシー保護などを巡って厳しい批判にさらされている。米大統領選挙期間中のロシアによるプラットフォーム悪用を防げなかったとして、米議会は昨年、フェイスブックやツイッター、グーグルを非難していた。(ブルームバーグ)
(2018/1/13 14:30)