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[ エレクトロニクス ]
(2018/1/17 10:00)
(ブルームバーグ)昨年8月の最高経営責任者(CEO)就任時に「新規まき直し」を約束した米ゼネラル・エレクトリック(GE)のジョン・フラナリー氏は現在、さらなる対応を迫られており、16日には会社分割の可能性を検討していると表明した。
GEはこの日、長期介護保険事業の古いポートフォリオに関連して、予想を上回る62億ドル(約6850億円)の費用を計上すると発表。その後、フラナリーCEOはアナリストとの電話会議で、GEの主要事業である航空、発電、ヘルスケア部門をそれぞれ分離・上場させる案などを検討すると言明した。同CEOは昨年11月、これら3部門を分離するのではなく、注力していく計画を強調していた。
フラナリーCEOはこの日の電話会議で、「われわれは当社事業の潜在能力を最大化するため、ポートフォリオに最適な構造を積極的に検討している」と説明。見直しにより、「合理的である限り、部門の分離上場など、数多くのさまざまな改革に至る可能性がある」と述べた。
GEの62億ドルの費用計上の発表により、GEの何らかの部門で予想外の問題が発生するのではないかとの懸念が高まったほか、GEが現在のビジネス環境に対応できるかという問題も浮上した。
ウィリアム・ブレアのアナリスト、ニコラス・ヘイマン氏は、この複合企業モデルの成長可能性は急速に低下していると指摘。GEは中心事業の幾つかにしがみつくかもしれないが、「簡素化し、焦点を絞る必要がある」ことは明らかになりつつあると述べた。
16日の米株式市場でGEの 終値は2.9%安の18.21ドル。
原題: GE’s $6.2 Billion Stumble Has CEO Talking Again of a Breakup (1)(抜粋)
4Qに62億ドルの費用計上へ、保険事業ポートフォリオ見直し
(ブルームバーグ)米ゼネラル・エレクトリック(GE)は2017年10-12月(第4四半期)決算で62億ドル(約6900億円)の費用を計上する。保険事業での長引く問題がGEを圧迫している。
GEが16日 発表したところによると、この費用は金融部門GEキャピタル傘下の保険事業ノース・アメリカン・ライフ&ヘルスのポートフォリオを長期にわたり見直した結果。GEキャピタルが今後7年間で約150億ドルの法定準備金を拠出することも明らかにした。
GE株は年初から12日までで7.5%上昇し、昨年の下げの一部を埋めていたが、この発表を受けて16日の寄り付き前の時間外取引で下落。下げ幅は前営業日比で一時4.9%に達した。
原題: GE to Take $6.2 Billion Charge After Insurance Portfolio Review、 GE Slides as Insurance Business Charge Confirms ‘Messy’ Quarter(抜粋)
(2018/1/17 10:00)