[ 政治・経済 ]
(2018/1/20 17:00)
【ワシントン時事】米連邦政府の暫定予算が20日、失効した。議会上院の与野党協議がまとまらず、新たなつなぎ予算案の採決に失敗。2013年10月以来約4年ぶりに予算切れに陥り、20日午前0時(日本時間同日午後2時)以降、一部の政府機関が閉鎖に追い込まれる異例の事態となった。
発足からちょうど1年の節目を迎えたトランプ政権の混乱ぶりを露呈。今後の政権運営に打撃となりそうだ。
ホワイトハウスは声明で、「(野党民主党が)自分たちの政治を優先した」と非難。民主党がつなぎ予算案を認める条件としていた移民政策の見直し交渉には現状では「応じない」と一蹴し、閉鎖の責任をなすり付けた。
与党共和党トップのマコネル院内総務は、閉鎖の早期解消へ民主党と協議に応じる考えを表明。下院を先に通過した1カ月間のつなぎ予算案に代わり、2月8日までの約3週間に短縮した案の採決を目指す考えを示した。
トランプ政権と共和党、民主党は子供の時に親と不法入国した若者の滞在を認める制度の存続などをめぐり、激しく対立。18会計年度(17年10月-18年9月)の通年予算を成立させられない状態が続いている。
前回の政府機関閉鎖はオバマ前政権下で16日間にわたって続いた。国防などを除く政府の業務が大きな影響を受け、国立公園や博物館が休園や休館となった。
(2018/1/20 17:00)