[ ICT ]
(2018/1/22 11:00)
米アマゾン・ドット・コムは2日以内の無料配送などのサービスを受けられる「プライム」の月間会員の会費を引き上げ、年間会員への移行を促そうとしている。
アマゾンのウェブサイトによれば、新たな月会費は12.99ドル(約1440円)と、18%の引き上げ。今回の値上げで、月間会員は年156ドルを支払うことになる。一方、年会費は99ドルに据え置かれ、年間コストは月間会員より割安となる。
プライムの会員になれば、即日配送サービスのほか、「プライム・ビデオ」や音楽ストリーミングなどアマゾンのメディアサービスも提供される。アマゾンは正確な会員数や月間・年間の内訳を示していないが、プライムが同社の電子商取引事業の根幹であることは明らかで、これまで以上に重点を置かざるを得なくなっている。
カウエンのアナリスト、ジョン・ブラックレッジ氏は今月に入り、2017年末の米国内のプライム会員数を約6000万人と推定。全ての購入に占める会員の割合は約65%と、16年末時点の57%から上昇したと指摘した。これはより多くの注文の配送コストをアマゾンが負担することになり、既に利益率の低い事業のコストが増えていることを意味している。(ブルームバーグ)
(2018/1/22 11:00)