[ 政治・経済 ]
(2018/1/22 13:00)
与野党の協議難航
【ワシントン時事】米連邦政府の予算が切れ、政府機関の一部が約4年ぶりに閉鎖された問題で、上院の与党共和党執行部は21日夜、当初22日未明(日本時間同日午後)に予定していた新たなつなぎ予算案の採決を断念した。与野党の協議難航で政府閉鎖が週明け22日も続くことが確実となり、国民生活に影響が広がる可能性が高い。
トランプ政権は、オバマ政権下での前回の政府閉鎖時より影響を抑える対策を講じる考え。ただ、自宅待機を命じられた多くの政府職員が週明けに出勤できない見込みで、行政サービスの縮小などが起きそうだ。
共和党と野党民主党は、幼少時に不法入国した移民の救済策などをめぐり対立。つなぎ予算の期限だった19日までに上院で新たな予算案の採決ができなかった。上院の共和党トップ、マコネル院内総務は21日夜、2月8日までのつなぎ予算案の採決手続きを22日正午(同23日午前2時)に目指す意向を示した。
マコネル氏と民主党トップのシューマー院内総務はこの日、事態の打開に向け会談。しかしシューマー氏は「双方が受け入れられる合意には至っていない」と語り、溝が残っていることを示唆した。
一方、超党派の穏健派議員は、短期のつなぎ予算案を通し、その間に移民救済策の対応を協議する妥協案を話し合った。しかし、執行部に受け入れられなかったもようだ。
(2018/1/22 13:00)