[ ICT ]
(2018/1/23 18:00)
グーグルとフェイスブックはパリAI拠点の陣容を、それぞれ100人超規模に拡大する(ブルームバーグ)
パリは欧州の人工知能(AI)研究センターとしての地位を確立しつつある。米アルファベット傘下のグーグルとフェイスブックは、経営幹部がマクロン仏大統領と会見した後、研究施設のスタッフを増員し資金を投入すると表明した。
グーグルは機械学習や言語、コンピューターの視覚能力などをテーマとする基礎研究に貢献するAI研究所を創設すると発表。研究成果を健康や環境などの分野に応用することが狙い。同社の広報担当によると、クロームやユーチューブの開発に携わり、パリで応用研究を行っているエンジニア120人から成る既存チームと同程度の規模にこのグループを拡大させることが最終目的だという。
既にパリにAI研究センターを持つフェイスブックは、2022年までにチームの陣容を2倍の100人とするほか、ハードウエア機器などに1000万ユーロ(約13億5800万円)を投じると発表。グーグルとフェイスブックはこれとは別に、市民を対象に電子機器のトレーニングを行うことも明らかにした。両社はフランスでの予算拡大を約束している。
マクロン大統領は22日、グーグルのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)とフェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)を含む各界の経営幹部140人をベルサイユ宮殿に招待。幹部らは大統領との会合や夕食会のほか、閣僚のプレゼンテーションに出席した。(ブルームバーグ)
(2018/1/23 18:00)