[ 機械 ]
(2018/1/29 05:00)
中国を中心とする世界的な工場の自動化(FA)需要の拡大がファナックの業績を押し上げている。同社は2018年3月期連結業績予想で、売上高を17年10月公表時と比べ230億円増の7160億円(前期比33・3%増)、営業利益を同158億円増の2249億円(同46・8%増)に上方修正した。コンピューター数値制御(CNC)装置、ロボット、小型切削加工機などの各部門で好調な業績を織り込む。
業績予想の上方修正は3回目。稲葉善治ファナック会長は好調な受注環境について「大きな変化要因が見当たらず、18年上期まで続くことを期待する」との見方を示した。
17年4―12月期連結決算は加工機などのロボマシン部門が中国などで一時的な需要もあり、前年同期比99%増の1376億円。CNC装置などのFA部門は同30・5%増の1666億円、ロボット部門は同22・6%増の1670億円だった。中国の17年10―12月期の売上高は前年同期比2・4倍の549億円。
(2018/1/29 05:00)