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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/1/29 10:30)
楽天は29日、野村ホールディングス傘下の損害保険会社、朝日火災海上保険の買収を検討していることを明らかにした。すでに生命保険には参入しており、生損保を提供する体制を整える。
楽天はこの日、朝日火災海上について「買収検討は事実」として、決定した場合は速やかに公表すると発表した。野村HDも「保有する朝日火災株式の譲渡について検討していることは事実」とした。これに先立ち29日付の日経新聞朝刊は、楽天が400億ー500億円を投じて朝日火災海上を今夏をめどに完全子会社化、IT技術や9000万人超の顧客データを生かして新しい保険商品を開発すると報じていた。
楽天は2013年3月にアイリオ生命保険の全株式を取得、楽天生命保険に商号変更してネット活用による新保険商品の開発・提供を加速させている。朝日火災海上を今回買収すれば、生損保両方を手掛けることになる。楽天は26日、米ウォルマートとの戦略的提携を通じて日本でネットスーパー事業を展開すると発表した。また昨年12月には携帯電話事業に参入することを明らかにした。
楽天株は29日、前週末比15円(1.5%)高の1035.5円で取引を開始した。ウォルマートとの提携発表を受けて、26日は4.5%高になっていた。(ブルームバーグ)
(2018/1/29 10:30)