[ 中小・ベンチャー ]

水田の水位、スマホで遠隔管理 ぶらんこが補助システム コメ1俵と交換も

(2018/2/2 05:00)

  • 水田farmoで遠隔地からでも水位を確認できる(イメージ)

【宇都宮】ぶらんこ(宇都宮市、永井洋志社長、028・600・4501)は、水田の水位を遠隔から確認できる補助システム「水田farmo(ファーモ)」の販売を4月にも本格的に始める。ユーザーはスマートフォンアプリで水田の水位がリアルタイムで分かるため、確認に行く手間が省ける。価格は3万円(消費税抜き)。農家のシステム導入負担を軽減するため、コメ1俵と水田farmo1台を交換できる「一俵プロジェクト」も始める。

水田farmoは水田一つにつき1台設置し、超音波センサーで水位を計測する。データは通信機を介しユーザーのスマートフォンに送られる。同社によると、農家は朝晩それぞれ2時間ずつ水田の見回りをするなど、水の管理に水稲栽培の労力の30%程度を費やしているという。同システムが普及すれば「省力化につながるだけでなく、他の作物に費やす時間が増えて農家の収入増も期待できる」(永井社長)としている。

現金での販売だけではなく、「一俵プロジェクト」による導入も提案する。農家と“物々交換”したコメは、同社が1俵(60キログラム)3万6000円(消費税抜き)で一般消費者に提供する。

同センサーは2017年5―9月の田植え時期に、宇都宮市内の農家6件で実証実験した。農家から自動給水の要望があったため、4月からはユーザーが設定した水位を一定に保たせる「自動給水システム」の試験運用も始める。価格は5万円程度を予定している。これも19年をめどにコメとの物々交換に対応する予定。

(2018/2/2 05:00)

中小企業・地域経済2のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン