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[ 医療・健康・食品 ]
(2018/2/4 15:00)
米メイヨー・クリニックのロペスジメネス氏は「座りっぱなしにならないこと」と注意を促す(ブルームバーグ)
6時間で約54カロリー
スタンディングデスク(立ち机)は本当に体にいいのだろうか。
長時間座る生活は糖尿病や高血圧、ある種のがん、不安感などと関連があるとされ、若くして死亡するリスクを全般的に高めると言われる。立ち机はこれに対する論理的な防衛手段だ。だが、ここ数年に数百の研究調査が実施され、立ち机の効果はそれほどでもないと主張する声も目立ち始めた。
「実際のところはどうなのだろう。立ち机の作業ではどれだけのカロリーが消費されるのだろうか」-。この問いに対し、少なくともカロリー消費に関してこれまでで最も本格的な調査を米メイヨー・クリニックの心臓専門医フランシスコ・ロペスジメネス氏らが実施した。
答えは、6時間立ち机を使用した場合で約54カロリー。オレンジ1個が含むカロリーとほぼ同じで、あまり多いとは言えない。
この調査では立ち机の健康上のメリットを調べた約700件の報告をふるいにかけ、十分に厳格と判断できる46件のみ採用し、今回の結果に加えた。座っていた場合と立っていた場合とだけを比べるようにし、カロリー消費につながりそうなその他の動きは注意深く排除。合計で1100人以上の立ち机の利用者を調べた。
1日54カロリーでは多くはないが、4年間続ければ体重は10キロ違ってくる可能性もあると、調査は結論づけた。立ち机使用による1分当たりの消費カロリーは女性よりも男性の方が2倍多い傾向があることもわかったという。
効果は控え目なものだったが、それでもロペスジメネス氏は立ち机を支持すると語った。少なくとも30分に1回ずつ「可能な限り多く」立って作業するよう勧めるとし、「究極的な目標は座りっぱなしにならないことだ」と話した。(ブルームバーグ)
(2018/2/4 15:00)