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[ 化学・金属・繊維 ]
(2018/2/6 05:00)
菱電商事は2018年度にバイオミメティクス(生物模倣技術)の事業化に乗り出す。化学的に制御している製品表面の撥水性や親水性を、バイオミメティクスを応用した物理的な表面構造で実現する。信州大学の山口昌樹教授と技術供与などの契約を結んだ。同社が保有する商材や技術を生かした新規事業の創出が狙い。自動車や医療などの分野に提案し、将来はバイオミメティクス関連事業で売上高100億円を目指す。
4月にもバイオミメティクス事業部(仮)を新設する。バイオミメティクスは生物の持つ優れた機能や形状を模倣し、産業に応用する技術。山口教授は水滴がハスの葉の上でははじかれることなどに着目し、産業用途に活用する加工条件を研究している。
この技術を用いると、衣料品や食品容器などの撥水性や親水性を制御できる。これまで化学材料で表面をコーティングしていたが表面構造のみで水をはじくことも可能。医療向けでは液体がよどみな...
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(2018/2/6 05:00)
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