[ 金融・商況 ]
(2018/2/6 12:30)
ロボアドの機能停止はシャールズ・シュワブやバンガード・グループなど複数で報告された(ブルームバーグ)
最新システムも経験不足で悪戦苦闘
コンピューターシステムが投資のアドバイスをしてくれる「ロボアドバイザー」は、相場急落の経験があまりなく、5日にそうした事態に直面して悪戦苦闘した。
ロボアドバイザー・サービスで米大手のウェルスフロントとベターメントのウェブサイトは、S&P500種株価指数が一時4.5%下げて終値では4.1%安となる中、クラッシュした。口座にログインできなかった顧客からの苦情がレディットなどインターネットのサイト上に急速に広がった。
機能停止はオンラインブローカー・サービスを手掛けるシャールズ・シュワブやバンガード・グループでも報告された。
ロボアドバイザー・サービスは、人間のアドバイザーに話すことなく投資判断を行うことへの不安が薄れる中でこのところ著しい成長を遂げてきた。ブルームバーグの集計データによると、ロボアドバイザー業者大手4社の資産は昨年、ほぼ2倍に増加し合計1502億ドル(約16兆円)に上った。
ウェルスフロントは発表文で、顧客が「本日、短時間」口座へのアクセスを失う事態となったことを認め、再発防止に取り組んでいると説明した。ベターメントの広報担当ジョー・ジーマー氏は電子メールで、顧客が「午後に約30分間、ログイン問題に見舞われた」ことを明らかにした。
バンガードではネットや電話で「一部顧客が口座にアクセスしにくい状況を経験した可能性がある」と広報担当のエミリー・ファレル氏は電子メールでコメント。シュワブでは需要増で一部顧客のログインが「数分」遅れたと広報担当者メイユラ・フーパー氏は語った。(ブルームバーグ)
(2018/2/6 12:30)