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[ エレクトロニクス ]
(2018/2/8 05:00)
東芝はIoT(モノのインターネット)に活用できる低消費電力の人工知能(AI)チップを開発した。演算効率が従来の8倍のアナログ回路をチップに搭載。取得データをクラウドに送らず、機器側で解析できる。アナログ回路で効率をあげ、デジタル回路に比べ電力消費量を抑える。産業機器や生産設備へのAI導入を容易にし、生産性向上につながる。
開発したチップは、AI解析に使うニューラルネットワーク演算の大部分を占める積和演算をアナログ回路で行う。独自の発振回路を使って時間と周波数を制御し、従来は個別のデジタル回路で処理していた乗算、加算、記憶を一括で処理する。
演算できるビット数は、異常検知などが可能な水準である8ビットを確保。デジタル回路を使った既存の32ビットの中央演算処理装置(CPU)と同等の性能を確認した。デジタル回路の8ビットのCPUと比べると演算効率は8倍となった。
消費電力は面積比で8分...
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(2018/2/8 05:00)
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