[ 政治・経済 ]
(2018/2/9 12:00)
NYダウと日経平均株価の大幅下落を示す電光ボード(9日午前、時事)
9日の東京株式市場は、前日の米国株急落を受けて運用リスクを回避する売りが強まり、日経平均株価は大幅反落している。午前の終値は前日比705円10銭(3.22%)安の2万1185円76銭。外国為替市場では安全資産とされる円が買われ、一時1円近く円高が進んだ。
前日の米ダウ工業株30種平均は、今週2度目となる1000ドル超の大幅安。市場の不安は増しており、野村証券の田之上章シニア・インベストメント・ストラテジストは「(日経平均反落は)米株急落による取引参加者の心理悪化が大きな要因」と指摘した。
円高で輸出関連株が売られたほか、3連休入りを控えて利益確定売りが出やすい「非常に悪いタイミング」(中堅証券)も重なった。東証1部全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は、50.17ポイント(2.84%)安の1715.52。
円相場は一時、1ドル=108円台半ばまで上昇した。正午現在は108円83-83銭と69銭の円高・ドル安。市場関係者からは「今後も米株安が進むようだと、107円台へ突入する可能性がある」(為替ディーラー)との声が聞かれた。(時事)
(2018/2/9 12:00)