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[ エレクトロニクス ]
(2018/2/10 07:00)
製造地偽装は昨年6月まで7年間、不正出荷製品は166種類、13億個以上だという(ブルームバーグ)
電子部品、中国製造を日本製に 試験データ改ざんも
シチズン時計は9日、電子部品子会社のシチズン電子(山梨県富士吉田市)が、スイッチやセンサーなどの製造場所を偽って販売していたと発表した。中国製製品に国内工場のロット番号を付けたケースなどが判明。また照明用発光ダイオード(LED)の劣化予測の試験結果を改ざんしていたことも明らかになった。シチズン時計は、子会社社長らを同日付で事実上解任した。
一連の不正行為は、シチズン時計が設置した第三者委員会が確認し、同日公表した報告書に盛り込んだ。責任を明確にするため、子会社の郷田義弘社長とLEDのデータ改ざんに関わった取締役は、シチズン時計の勧告を受けて同日付で退任。不正行為を容認していた子会社常務も取締役に降格された。
製造場所の偽装は昨年6月まで7年以上続き、不正出荷は少なくとも166種類、約13億3300万個に上った。中国製が混ざった箱に「Made in Japan」(日本製)のシールを貼って出荷していた問題も別途判明した。
LED試験では2012年4月から16年12月まで、米国の省エネ規格を満たすため、データを書き換えるなどしてリポートを作成。北米の取引先などに提出した。(時事)
(2018/2/10 07:00)