[ 金融・商況 ]
(2018/2/13 08:30)
仮想通貨交換業者「コインチェック」から約580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した問題で、流出したネムの一部が別の仮想通貨と交換されていたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。やりとりは、匿名性の高いインターネット空間「ダーク(闇)ウェブ」で行われており、警視庁は取引の動きを追跡している。
捜査関係者によると、7日ごろにダークウェブ上にネムと別の通貨の交換を持ち掛けるサイトが現れた。警視庁は、実際に別の通貨をネムと交換した人に連絡を取り、流出に関与したとみられる人物からネムが送られてきたことを確認したという。
交換されたネムは数億円分に上るとの情報もあり、今後増える可能性もある。
流出したネムには追跡用の目印が付けられ、ネット上で送金状況が公開されている。流出に関与したとされる人物はネム以外の仮想通貨に換えることで監視の目を逃れ、現金化を図っているとみられる。(時事)
(2018/2/13 08:30)