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[ エレクトロニクス ]
(2018/2/20 05:00)
三菱電機は横浜訓盲学院(横浜市中区)と共同で、視覚に障がいがある人でも操作しやすいエアコン用リモコンを開発した。木製の板の位置を変えて電源のオン・オフを切り替えたり、木製の玉を転がして風量を調節したりできる。操作すると温度や風量などを音声で知らせるため、操作ミスを減らせる。家電製品をはじめ、産業機器などへの活用が期待できる。
開発したリモコンには電源や温度、風量などを調節できる六つの操作盤がある。例えば電源を入れるには2枚の木板の位置を合わせる。木の板の位置をずらせば電源が切れる。
そのほか暖房や冷房、ドライ運転の切り替えは三角形の操作盤にある木製の玉を転がす。風量は、4個の木製のボールを左や右に移動させた量に応じて調整可能。さらに風向を示す板の向きを変えると、吹き出し口の角度を変えられる。時計に見立てたタイマーを回せば、エアコンを切る時間を設定できる。
また、ぎざぎざした操作盤には、設定温度を示す16―31度Cの目盛りを垂直に配置。木製の玉を動かせば、温度を調節できる。1度Cずつ調節するようにすることで、目が不自由でも温度を上げ過ぎたり、下げ過ぎたりといった誤操作を防げる。また目盛りを垂直に配置することで、温度の高低を立体的に表す意味もある。
視覚障がい者にとって、同じような形状のボタンが並んでいる場合や、ボタンの配置の意味が理解できない場合、リモコンなどを操作する際に消極的になってしまうことがあるという。
(2018/2/20 05:00)
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