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[ エレクトロニクス ]
(2018/2/21 11:30)
ブロードコムは米クアルコムのNXP買収提示額引き上げについて「公正な価格を大きく超えている」と主張した(ブルームバーグ)
米半導体メーカーのクアルコムはオランダのNXPセミコンダクターズへの買収提示額を引き上げ、買収を中止させると警告していた投資家の合意を取り付けた。これに対し、クアルコムに敵対的買収を提案しているブロードコムは厳しく批判した。
クアルコムはNXP買収提示額を1株127.50ドルと、前回の提示額から16%引き上げた。これでNXP株約28%を保有するアクティビスト(物言う投資家)のエリオット・マネジメントを含む株主の支持を確保した。
しかし、ブロードコムは以前から、同社のクアルコムに対する1210億ドル(約13兆円)の買収提示額は、クアルコムのNXP買収が当初合意した価格で実施されることを条件としていると説明してきた。ブロードコムは20日、NXPの時価総額を約430億ドルと評価する今回の修正提案について、公正な価格を大きく超えていると主張した。
クアルコムの発表後、ブロードコムは今回のNXP買収提示額引き上げに関し、「クアルコム取締役会が株主価値を最大限に高めるという信任義務を軽視していることを示している」とコメントした。(ブルームバーグ)
(2018/2/21 11:30)