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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/26 05:00)
国立天文台や台湾中央研究院などの研究グループは、銀河とその中心部に潜むとされる超巨大ブラックホール(BH)が影響を及ぼし合って成長するという既存仮説では説明できない現象を発見した。チリにある電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」で、中心から電離ガスを放出する活動的な銀河を観測。分子ガスの性質や星の形成を調べる手がかりとなる一酸化炭素(CO)ガスが、銀河中心からの電離ガス流の影響を受けず、銀河中に存在することを明らかにした。
従来、超巨大BHが存在する銀河中心部からの電離ガス流は、周囲の分子ガスの運動や星形成活動に影響を及ぼすと考えられていた。だが分子ガスの運動や星形成活動の促進などを観測できず、従来の仮説に疑問を投げかける結果となった。
超巨大BHと銀河との進化の謎の解明が期待される。
工学院大学や愛媛大学などとの共同研究。成果は米科学誌アストロフィジカル・ジャーナルに掲載された。
(2018/2/26 05:00)
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